伊丹に越してきて最初の夏、校庭の盆踊りでいきなり「ビューティフルサンデー」が流れたとき、思わず「え、この曲で踊るの?」と固まってしまった、という話を聞くことがあります。伊丹市民にとってはごく当たり前の夏の風景なのですが、他の地域から来た人にとっては、かなり新鮮に映るらしい。
地域情報メディア『トコトコいたみ』のエリア担当、ケイスケです。伊丹市内で暮らしながら、毎年夏になるとあちこちで耳にするこの曲の背景が、面白いと感じています。今回は引っ越してきた方にも伝えたい、伊丹の夏の豆知識として整理してみます。
この記事では、曲の成り立ち、伊丹の盆踊りへの定着経緯、全国でどう広まったか、そして会場となる伊丹小学校という場所についてまとめています。
ビューティフルサンデーはどんな曲か
原曲は1972年にイギリスの歌手ダニエル・ブーンが発表したポップス曲です。軽快なリズムと明るい歌詞が特徴で、世界的なヒットとなりました。
日本では1976年、NHK「おかあさんといっしょ」の初代うたのおにいさんだった田中星児さんの日本語カバーが大ヒット。その年末の第27回NHK紅白歌合戦にも出場しています。
なぜ盆踊りで流れるようになったのか
河内音頭や東京音頭が主流だった盆踊りに、なぜポップスが定番になったのか。これが少し面白い話です。
伊丹民謡協会長の小野敏夫さんが、当時たまたま訪れた尼崎市内の盆踊り会場で「ビューティフルサンデー」が流れているのを聞き、これを伊丹の盆踊りにも取り入れた、というのが伊丹での定着の起源とされています。
昭和50年代から少しずつ広まり、今では「伊丹の盆踊りといえばこの曲」というくらい根付いています。
「尼崎が最初」説と諸説あることについて
盆踊りでのビューティフルサンデーの発祥については、複数の説があり、一つに確定できない状況です。
「1970年代後半の阪神尼崎駅前の盆踊りが最初」という情報が複数のブログで紹介されています。一方で、自衛隊の駐屯地での盆踊りが起源とする説も一部で語られていますが、いずれも一次情報での確認には至っていません。
正確な発祥は現時点では諸説あります。「ここが最初」と断言している公式資料は見当たらないため、この記事でも断定はしていません。
全国でも踊られている定番曲になった経緯
実は、ビューティフルサンデーで盆踊りを踊るのは伊丹だけではありません。Wikipediaによると、兵庫県尼崎市、伊丹市、神奈川県川崎市などが定番地域として知られ、新宿・花園神社など都内の盆踊りでも演奏される映像記録があります。
2019年には全国総踊り曲にも指定されています。船橋から横浜に引っ越して初めて聞いてカルチャーショックを受けた、という体験談がネットに残っているくらい、「知っている人には当たり前、知らない人には衝撃」という曲なんですよね。
田中星児さんが伊丹に来るようになった理由
伊丹市内で長年この曲が踊り続けられていることを知った田中星児さんが感激し、2016年7月30日、初めて伊丹小学校の「ふれあい夏まつり」に来場しました。
以降、毎年来場されて生歌を披露されています。当日は20時ごろに田中さんが登場し、生歌で「ビューティフルサンデー」を歌うのが恒例の流れです。
会場の伊丹小学校はどんな場所か
伊丹小学校は阪急伊丹駅から北へ徒歩約3分のところにあります。東リいたみホールの西側、という言い方をするとピンと来る方もいるかもしれません。
伊丹市内の大きな地域行事は伊丹小学校の校庭で開かれることが多く、まちの中心に近い位置にある会場です。駅から歩ける距離なので、電車で来る場合は迷いにくい。

阪急伊丹駅から北に3分、一度来ると場所を覚えやすいですよ
伊丹小学校で田中星児さんが歌った記録について
「伊丹の小学校でビューティフルサンデーを歌った記録がある」という情報が地域の間では語られています。歌ったという話題はわたしも記憶しているのですが、詳細な年度や公式記録が手元では確認できていないため、この記事では「複数の証言がある」という形での紹介にとどめています。
もし正確な情報をお持ちの方がいれば、伊丹市教育委員会または主催団体への問い合わせで詳細が確認できると思います。
市外出身者が初めて見たときに感じること
他の地域から伊丹に引っ越してきた人が「ビューティフルサンデーの盆踊り」を初めて見たとき、まず驚くのが「この曲で踊れるの?」という感覚です。
- 曲調
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河内音頭と違い、軽快なポップスのリズム。
- 振り付け
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フォークダンス風のシンプルな動きで、初めてでも踊りやすいです。
- 雰囲気
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子どもから高齢の方まで一緒に踊れる開かれた雰囲気が特徴。
「慣れてくると不思議と体が動く」という声はよく聞きます。伊丹に住んで数年経つと、すっかり当たり前になるんですよね。
伊丹ふれあい夏まつりで何が楽しめるか
盆踊りは伊丹小学校校庭に設けられた櫓(やぐら)を中心に輪になって踊る形式です。屋台が並び、夕方から夜にかけて会場が賑わいます。
- 盆踊り(ビューティフルサンデーほか約10曲)
- 田中星児さんの生歌(20時ごろ・毎年恒例)
- 屋台(内容は年によって変わります)
- 地域の方が多く集まる会場の雰囲気
屋台の出店内容や盆踊りの曲数は年によって変わるため、当日の詳細は伊丹市公式サイトや主催側の案内で確認してください。
今年の夏、一度足を運んでみるきっかけに
日程・荒天時の対応・来場方法が一か所でまとまっています。
自転車来場不可のため、電車か徒歩での来場が基本です。
混む前に早めに来場して、会場の雰囲気をゆっくり見ておくのが動きやすいです。
伊丹に来て最初の夏、この曲を校庭で生で聴く機会があれば、ぜひ一度経験してみてください。
わたし自身、「なんでポップスで盆踊りなんだろう」と思っていたのが、背景を調べてみると意外と面白い歴史があって、地域への見方が少し変わった気がしています。
今年の夏、まず伊丹市公式サイトを開いて開催日をブックマークするところから始めてみてください。校庭の夜の空気と一緒にビューティフルサンデーを楽しんでもらえたらうれしいです。













